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133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:30:07.23 ID:UymfNbNGO
  _ 
(;゚∀゚)「バカ野郎! まだあるだろ、俺達には!」

( ^ω^)「一語だけ伝えて何になるんだお?」
  _
(;゚∀゚)「……ッ!」

確かに僕らには1つだけ伝える手段が残されている。
でもそれは一語だけ、ただ一語を発するだけ。

それで何を伝えられるだろうか?
そんなこと考えるまでもない。

( ^ω^)「もう、僕には何も出来ないんだお……」
  _
(;゚∀゚)「簡単に諦めんなよ」

(#^ω^)「簡単じゃねーお!」

(,,゚Д゚)「落ち着け、2人とも。何か、何かあるはずだ……俺達に出来る何かが……」

ξ゚⊿゚)ξ『ホントごめんね。折角の家族の団欒の邪魔しちゃって』

焦る僕らを余所に、ツンはビロードにやさしく話しかける。
その目に浮かぶ諦めの色を消すことを出来ぬまま、彼女はもう、ここを去ろうとしている。
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:32:42.83 ID:UymfNbNGO
 
(;,,゚Д゚)「ヤバイな……もう行っちまうかもな……」
  _
(;゚∀゚)「おい、ブーン、いいのかよ、それで?」

( ^ω^)「……」

良いも悪いもないのだ。
僕にはどうしようもないのだから。
伝えられる言葉は一語、縦しんば話せたとしても、僕には記憶がなく、彼女との想い出も語れない。

(〃><)『だ!』

ξ゚⊿゚)ξ『君は本当に楽しそうに笑うわね』

ヾ(〃><)ノシ キャッキャッ

ξ゚-゚)ξ『ブーンもね、いっつもニコニコ笑っていて、私はその笑顔が大好きだったの』

泣きそうな顔で微笑むツン。
僕はただ、それを見ていることしか出来ない。


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:35:14.67 ID:UymfNbNGO
  _
(;゚∀゚)「諦めんなよ! お前のことだろ、このニヤケ面!」

ジョルジュが僕の襟首を掴みを揺さぶる。

(,,゚Д゚)「止めろ、ジョルジュ!」
  _
(;゚∀゚)「けどよ………」

(,,゚Д゚)「なあ、ブーン、お前はどうしたい?」

出来る出来ないは置いといて、お前はどうしたいんだとギコが聞く。

(;^ω^)「そりゃあ……出来れば伝えたいお」

(,,゚Д゚)「何をだ?」

( ^ω^)「僕はツンといて、きっと幸せだったんだお」

僕は思い出す。
自分の記憶を呼び覚まそうとした時のあの気持ちを。
幸せに満ち溢れた涙を。

だから、泣かないで、僕のことは忘れてツンも幸せになって欲しいと思う。


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:39:01.22 ID:UymfNbNGO
  _
( ゚∀゚)「だったらそれを伝えようぜ?」

( ^ω^)「どうやってだお?」

たった一語じゃ、僕の気持ちの何万分の一も伝えられないのだ。

(,,゚Д゚)「一語じゃねーよ」
  _
( ゚∀゚)「俺達のも合わせれば三語だろ?」

( ^ω^)「ギコ、ジョルジュ……ありがとう。でも……」

2人はまだ、ビロードを見守るという役割が残っている。
こんなとこで言葉を発して、消えてしまっていいわけがない。

( ^ω^)「それに、一語が三語になったところで大して変わらないお……」
  _
(;゚∀゚)「それは……」

( ^ω^)「どうしようもないんだお……」

(,,゚Д゚)「……」
  _
( ゚∀゚)「……」


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:42:07.58 ID:UymfNbNGO
 
そう、どうしようもないのだ。
僕にはもう、祈ることしか出来ない。

僕は無意識に両手を合わせ、いつものようにビロードに届くように祈った。

( -ω-)

( ><)

(,,゚Д゚)「……ん? なんだ……」
  _
(;゚∀゚)「お、おい……」

不意に身体が温かくなった。
いつもビロードが喜んでいる時に感じるそれだが、今までにないほど温かさを感じた。

これは……

(;^ω^)「ビロード?」

(〃><)『だー!』

呟くように漏れた言葉に答えるように、ビロードの声が響いた。
いつもの元気な声が。
幸せに満ちた声が。


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 00:45:08.35 ID:UymfNbNGO
 
ξ゚⊿゚)ξ『ごめんね、お姉ちゃん、もう行かなくっちゃ』

( ><)『うー』

ξ゚⊿゚)ξ『……ビロード君は今幸せなのかな?』

(〃><)『しあわせー』

ξ゚ー゚)ξ『そっか。良かった』

(〃><)『しあわせー』

ξ゚ー゚)ξ『ずっと幸せでいてね。私や、ブーンの代わりに』

悲しげな笑みがビロードの目に、僕の目に映る。
消えてしまいそうな笑顔。

もうすぐ消えてしまう笑顔。

僕はその瞬間、自分の気持ちを抑え切れなくなっていた。



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさるさるさる] 投稿日:2009/12/28(月) 01:05:32.45 ID:UymfNbNGO
 
(#^ω^)「勝手に僕を幸せじゃなかったと決めんなお!」

(〃><)『だー!』

ビロードがツンの手を掴む。

( ^ω^)「僕はツンに会えて、ツンと一緒いられて、幸せだったお!」

ξ゚⊿゚)ξ『ごめんね、ビロード君、私はもう……』


( ><)『ぶーん、しあわせー』


ξ゚⊿゚)ξ『え!?』

( ^ω^)「!」

突如発せられたビロードの言葉に、ツンの動きが止まる。
確かにビロードはブーンと言った。
あたかも僕の言葉を、代弁してくれたかのように。



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:07:32.79 ID:UymfNbNGO
  _
(;゚∀゚)「おい、今の!?」

(,,゚Д゚)「ビロード、お前……」

( ^ω^)「僕らのことがわかるのかお……?」

僕らは驚き、思わず問い掛けるもビロードからの返事はない。
代わりにビロードは、ずっと同じ言葉を続ける。

僕は1つ頷き、ビロードに合わせて僕も同じ言葉を叫ぶ。

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ^ω^)「僕はツンといられて幸せだったお!」

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ^ω^)「僕はツンといられて幸せだったお!」

ξ゚⊿゚)ξ『……』

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ^ω^)「僕はツンといられて幸せだったお!」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:09:34.31 ID:UymfNbNGO
 
ξ゚ー゚)ξ『……フフフ、ありがとう、ビロード君はかしこいね。私の言ったことを覚えたんだね』

(;,,゚Д゚)「くそっ、やっぱそう思うよな」

子供がオウム返しに言葉を真似ることはよくあるのだ。
ツンがそう思ってしまっても仕方のないことだ。

( ^ω^)「僕は──!!」

ツンがそっとビロードの手を外す。
尚も言葉を続けるビロードの頭を撫で、立ち上がった。

(,,゚Д゚)「万事休すか……
  _
(#゚∀゚)「まだだ!!!」

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ;ω;)「僕はツンといられて幸せだったお!」

(;,,゚Д゚)「まだって、あれで伝わらなかったんだ。もう、どうしようもないじゃないか……」


160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:11:43.38 ID:UymfNbNGO
  _
(#゚∀゚)「まだだよ、まだ!」

ジョルジュが吠える。
まだ諦めるなと懸命に叫ぶ。

僕は何度も頷き、同じ言葉を繰り返す。

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ;ω;)「僕はツンといられて幸せだったお!」

(,,゚Д゚)「く……、しかし、どうやって……」
  _
( ゚∀゚)「今のはビロードの言葉だ。要はブーンの言葉だとわかればいいんだよ!」

(,,゚Д゚)「ブーンの言葉……?」

(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ;ω;)「僕はツンといられて幸せだったお!」
  _
( ゚∀゚)「何か、何かないのか? ブーンだってわからせる方法は……」

(,,゚Д゚)「……」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:14:24.51 ID:UymfNbNGO
 
(〃><)『ぶーん、しあわせー』

( ;ω;)「僕はツンといられて幸せだったお!」

(,,゚Д゚)「そうだ!」

顔を伏せ、必死に考えていたギコが不意に叫ぶ。
そしてすぐさま、大声で呼びかけた。

(,,゚Д゚)「おい、ドクオ、聞いてんだろ? ちょっと頼みがある!」

('A`)「ええ、聞いていますよ」
  _
(;゚∀゚)「うお!? そうか、こいつに頼めば……」

('A`)「ああ、最初に断っておきますが、条件の変更は受け付けませんよ」
  _
(;゚∀゚)「んだと? 見てたんならこの状況わかるだろ? 何とかしてくれよ!?」

ドクオは大仰に首を振り、やんわりとジョルジュの言葉をいなす。
最初に宣言していたように、自ら干渉をすることは好まないという姿勢は崩さないようだ。


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:16:26.11 ID:UymfNbNGO
 
(,,゚Д゚)「わかった、けどほんの少しだけでいいからまけてくれ」

('A`)「ふむ、申し出次第ですが」

(,,゚Д゚)「話せるのは1人一語でいい」
  _
(;゚∀゚)「おい!?」

(,,゚Д゚)「ただ、促音はまけてくれないか?」

('A`)「“促音”ですか? 促音と言うと“っ”ですね」

(,,゚Д゚)「そうだ」

('A`)「まあ、そのくらいは。言い方次第ですからねえ」

ドクオはそのくらいなら構わないと恭しく頷く。

(,,゚Д゚)「おう、ありがとよ!」
  _
(;゚∀゚)「おい、ギコ、今のどういう……」

(,,゚Д゚)「いいから聞け、時間がない! ブーンお前もだ」

( ;ω;)「お?」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:19:28.90 ID:UymfNbNGO
 
僕はギこの方に額を寄せ、耳を傾ける。
視線はツンの方へ向けたまま、歩き去ろうとする背をすがるように見詰めたままで。

(,,゚Д゚)「今から外に、ツンに言葉を伝える」
  _
(;゚∀゚)(;^ω^)「!」

(,,゚Д゚)「急ぐぞ、時間がない」

(;^ω^)「けど……」

外に伝えたところで、ツンに僕のことをわからせる手段は……

(,,゚Д゚)「いいから俺を信じろ」
  _
( ゚∀゚)「手があるのか?」

(,,゚Д゚)「ある!」

ブーンだとわからせる取って置きの手段があると、力強く頷くギコ。
僕はその目を見詰め返し、ゆっくりと頷いた。


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:22:32.30 ID:UymfNbNGO
 
( ^ω^)「何と言えばいいのかお……?」

(,,゚Д゚)「いいか、よく聞けよ……」

僕はギコから僕が言うべき一語を教わった。
果たしてこれで伝わるのだろうか。

僕は不安に思いつつも、ギコとジョルジュを見る。

この一語を言えば、彼らともお別れなのだ。
なし崩し的に言うことになってしまったのは申し訳なく思うが、彼らは潮時だと笑ってくれた。

(,,゚Д゚)「ビロードは自我を持ち始めてる。たぶん、俺らの存在に気付きかけてるのだろう」
  _
( ゚∀゚)「ブーンの言葉を汲んでくれたみたいだしな」

( ><)『ぶーん、しあわせー』

今も同じ言葉を繰り返してくれているビロード。
ビロードは、僕らの存在を受け入れて、そして感謝してくれているのかもしれない。


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:25:36.75 ID:UymfNbNGO
 
都合のいい考え方かもしれないけれど、ずっと一緒に過ごしてきた僕らだ。
僕らはお互いをよくわかっている。

(,,゚Д゚)「よし、行くぞ」
  _
( ゚∀゚)「ああ」

( ^ω^)「みんな、よろしく頼むお」

僕らは意識を集中する。
ビロードの見る世界を、感じる全てを自分の中に取り込むように目を閉じる。

瞬間、光が弾けるようなイメージが見えた。

目を開いた僕の前に、歩き去るツンの背中が見える。


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:27:42.28 ID:UymfNbNGO
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ^ω^)「ビロード!!!」


( ><)『ぶーん、しあわせー』


( ><)(,,゚Д゚)『だっ』

.       _
( ><)( ゚∀゚)『た』


( ><)( ^ω^)『お』


ξ  )ξ

ツンの足が止まる。
ゆっくりと振り返るその姿に、僕らは再度同じ言葉を発した。


175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:30:50.00 ID:UymfNbNGO
 
( ><)『ぶーん、しあわせー』

( ><)(,,゚Д゚)『だっ』
.       _
( ><)( ゚∀゚)『た』

( ><)( ^ω^)『お』

ξ゚⊿゚)ξ


( ><)『ぶーん、しあわせー』

( ><)(,,゚Д゚)『だっ』
.       _
( ><)( ゚∀゚)『た』

( ><)( ^ω^)『お』

ξ゚⊿゚)ξ


176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:33:05.28 ID:UymfNbNGO
  
( ><)『ぶーん、しあわせー』

( ><)(,,゚Д゚)『だっ』
.       _
( ><)( ゚∀゚)『た』

( ><)( ^ω^)『お!?』

何度目かの言葉を繰り返した瞬間、世界が大きく揺れた。
気付いた時には、ツンがビロードを力強く抱き締めていた。

ξ;⊿;)ξ『どうして、どうしてなの……?』

(〃><)『ぶーん、しあわせだったお』

ξ;⊿;)ξ『どうして君が、あいつの口癖を?』

(〃><)『ぶーん、しあわせだったお』

ξ;⊿;)ξ『ブーン!!!』

ツンは泣いていた。
ただただ泣いていた。

僕の言葉はもう届いていないけど、僕達はずっと同じ言葉を繰り返していた。
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ^ω^)「ぶーん、しあわせだったお」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:37:46.85 ID:UymfNbNGO
 
('A`)「……申し訳ないのですが、そろそろお時間の方が」

( ^ω^)「お……」

(,,゚Д゚)「ああ……」
  _
( ゚∀゚)「ん……」

僕らの前にいつの間にかドクオが姿を現していた。
ずっといたはずだが、姿が見えなかったところを見ると、気を利かせて姿を隠してくれていたようだ。

ξ;⊿;)ξ)><〃)

ドクオの背中越しに、泣きじゃくりながらビロードにすがりつくツンの姿が見える。
鏡の中やビデオでしか見たことがなかったビロードの姿がはっきり見えることから、どうやら僕らは既にビロードから
離れているようだ。

(,,゚Д゚)「大丈夫だ」
  _
( ゚∀゚)「きっと伝わったさ」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:40:51.58 ID:UymfNbNGO
 
( ^ω^)

僕は無言で頷く。
結局僕はただ一語、ツンに伝えただけだった。
でも、僕の気持ちはきっと彼女に伝わったと思う。

(,,゚Д゚)
  _
( ゚∀゚)

彼らのお陰で。
そして……

(〃><)

( ^ω^)「大きくなったおね」

(,,゚Д゚)「そうだな」
  _
( ゚∀゚)「いい男になったな、父親に似ず」

僕らは顔を見合わせて笑いあった。
ビロードはきっと大丈夫。

僕らがいなくても、ちょっとドジだけど、やさしいお母さんと、変態なことを除けば完璧な父親がついている。

从'ー'从(・∀・ )


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:43:01.58 ID:UymfNbNGO
 
('A`)「では……」

(,,゚Д゚)「おう、やってくれ」
  _
( ゚∀゚)「心残りはねーしな。まあ、一度死んじまった時点で何もなかったはずなんだけどな」

死んでまた、未練が出来たのもおかしな話だったとジョルジュは笑う。
今はそれもなくなった。
まあ、僕ら自身もこれからなくなるのだから、気にしても仕方ないんだけど、それでも晴々した気持ちで逝けるのは嬉しいものだ。

( ^ω^)「2人とも、ありがとだお」

(,,゚Д゚)「おう、良かったな」
  _
( ゚∀゚)「俺らがそうしたいからそうしただけさ。むしろすっきり出来て良かったぐらいだ」

2人の姿がかすみ始める。
僕は晴れやかな笑顔で2人にまた礼を述べた。

(,,゚Д゚)「元気でな……はおかしいか」
  _
( ゚∀゚)「またな……も違うよな」

( ^ω^)「とにかく、ありがとうでしたお」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:46:10.23 ID:UymfNbNGO

(,,゚Д゚)「おう、それじゃあな」
  _
( ゚∀゚)「やっぱ、またな、だな。縁があって、また会えるといいな」

覚えていなくても、また会いたいとジョルジュは言う。

( ^ω^)「だおね。まただお」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚) (^ω^ )

2人の姿が徐々に消えていく。
僕は笑顔でそれを見送った。

その姿が完全に虚空に消えても、僕はずっと見続けていた。

('A`)「……では、ブーンさん」

( ^ω^)「うんお」

僕の心残りは何もない。

ξ;⊿;)ξ)><〃)

ツンはきっと大丈夫だ。
ツンの強さは、僕が一番知っているはずだから。


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:50:23.52 ID:UymfNbNGO
 
だから、ツン、強く生きて欲しい。
僕は君に会えて、幸せだったのだから。

( ^ω^)「お……」

不意に意識が闇に落ちるような覚束ない感覚を覚えた。

('A`)「……あなたには辛い思いをさせましたね、私は──」

僕は何か言いかけたドクオを制し、ツンが好きだったと言ってくれた笑顔を満面に浮かべて言う。

( ^ω^)「ドクオ、ツンにまた会わせてくれてありがとうだお!」

('A`)「ブーンさん……」

( ^ω^)「僕は幸せだったお!」

僕の姿がゆっくりと消えて逝く。

幸せだった僕は、幸せなまま消えて逝くのだ。

( ^ω^)「またねだお……」

僕の意識は輝く光に包まれ、ゆっくりと閉ざされていった。


──
───────
─────────────────

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 01:55:10.34 ID:UymfNbNGO
 
───20数年後─────────


( ><)「こらー! みんな席に着くんです!」

( ><)「もう授業は始まってるんですよ!?」

( ><)「こら、そこの2人!」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)

(;><)「またあなた達ですか? いっつもいっつもどうしてケンカばっかり……」
  _
( ゚∀゚)「だってこいつが巨乳の良さをわからないって言うんだぜ?」

(,,゚Д゚)「あんなもんのどこがいいんだよ。膨らんでるだけじゃねーか」
.  _
(#゚∀゚)「何だと!?」

(,,゚Д゚)「やるかゴルァ?」

(;><)「言ってるそばからケンカしないでくださいなんです!」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 02:00:13.69 ID:UymfNbNGO
  
( ><)「全くもうー……」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)

( ><)b「長岡君、小学3年生にそういう話は早すぎます」

( ><)b「そしてギコ君、巨乳はただ膨らんでるわけではなく、愛が詰まっています」

( ><)「そしてケンカはダメです」

( ><)「わかりましたか、2人とも?」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)「はーい、マッパ先生」

(;><)「誰がマッパ先生ですか! てか、何で僕の中学時代のあだ名を知ってるんですか!」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)   ヾ(><;)ノシ

──
───────
─────────────────


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 02:02:26.25 ID:UymfNbNGO
 
「──遅くなってごめん!」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、いいのよ。あの仕事の忙しさは私も知ってるしね」

「それで……」

ξ゚ー゚)ξ「無事生まれたわよ……男の子」

「お疲れさま」

ξ-⊿-)ξ「ホント、疲れたわ。……まさかこの年で子供を生むなんて思ってもみなかったし」

「アハハ……」

ξ゚⊿゚)ξ「それで、このこの名前なんだけど……」

「男の子だったんだし、あの名前でいいんじゃないかな?」

ξ゚⊿゚)ξ「でも……」

「ずっと恋敵だったやつだから? 僕はそんなこと気にしないよ」


194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 02:04:10.51 ID:UymfNbNGO
   
「君がどれだけ想っていたか、この10年間、身をもって知ってるからね」

「そんな君の気持ちを知って、僕はそれら全部ひっくるめて好きになったんだ」

「それに君を守ってくれた人だ。僕にとってはむしろ感謝するべき人なんだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「……ありがとう」

<「だー」

ξ゚⊿゚)ξ「あらあら、起きちゃったのかな?」

<「だー」

ξ゚⊿゚)ξ「よしよし。あなたの名前が決まったわよ」

ξ゚ー゚)ξ「あなたの名前は“ブーン"よ。よろしくね、ブーン」

(〃^ω^)「だー」




 - ブーンが幸せを伝えたいようです おしまい -


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/12/28(月) 02:08:38.82 ID:UymfNbNGO

以上でした。
また豪快にさるりましたな……。

つーか長い。
こないだから2スレ連続100レス前後とか阿呆かと。
もっとコンパクトにまとめるつもりが思いの他長くなってしまいました。

夜分に支援等感謝です。
お陰さまで落ちることなく投下できました。

今年は多分これで終わりだと思うので、また来年もぼちぼちがんばります。


どうもありがとうございました。
良いお年を。


作者:◆xJGXGruetE





  
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