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1 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 19:49:53.57 ID:fTW5c3vp0
頭に鈍痛。
ほんやりとした意識でジョルジュは起き上がる。
どうやらアスファルトに大の字で寝ていたようだ。
わけが、わからない。
念のため言っておくが、そんな危険な趣味は断じてない。

( ゚∀゚)o彡°「う……うう……なんでオレこんなところで倒れてるんだ」


( ゚∀゚)o彡°はお墓行きのようです はじまり(昔書いたことがある作品のリメイク)
3 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 19:58:11.37 ID:fTW5c3vp0
1

混乱しつつ辺りを見回すと、通行人の女性とばっちり目があった。
なんという最悪なタイミングでの通りがかり。
しかし幸いなことに他に人の気配はないようだ。

ヽゝ゚ ‐゚ν「……」

依然として状況は飲み込めなかったが、とにかくバッドタイミングなところを
見られたことを確かで、それは彼女が向ける冷ややかな目からも知れる。
しばらく二人は見詰め合ったまま固まっていたが、なんとかこの状況を打開せねばとジョルジュ。
ということで、咄嗟にうまい言い訳を試みることにした。

( ;゚∀゚)o彡°「あ、いや、あれだ。うんそうそう……おっぱいのせいだ、おっぱいの」

傍目にも、ものすごい説得力のなさであった。

4 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:01:39.11 ID:fTW5c3vp0
2

残念。相手はノーリアクション。
いや、残念というより当然だが。
不審と恐怖で動けないでいるのかも知れない。

ヽゝ゚ ‐゚ν「あなた……」

そんな膠着を破るように彼女は口を開いた。

ヽゝ゚ ‐゚ν「どこかで見たと思ったらここの道路で交通事故にあって亡くなった人じゃない?」

( ;゚∀゚)o彡°「な、なに言ってんだよ。ちょー意味わかんないし」

ヽゝ゚ ‐゚ν「だからあなたはもう死んでるの。間違いないわ。新聞の記事おぼえているもの」

( ;゚∀゚)o彡°「オレがもう死んでるだって……」

6 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:06:27.81 ID:fTW5c3vp0
3

俄かには信じられなかったが、最近の記憶もここに至る経緯も覚えていない。
全てが霞がかったかのように曖昧模糊としていた。
彼女の話によると先日この道路でジョルジュが交通事故にあい病院に搬送され
たあと死んでしまったらしい。 その際に平和な田舎では珍しいこともあり、なか
なかの大きさで新聞にのったらしいのだ。

( ゚∀゚)o彡°「そんなこと信じろっていうのかよ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「大丈夫。あなたが死んでも私がいるもの」

( ゚∀゚)o彡°「無茶苦茶いうなw」

ゝ゚ ‐゚ν「とにかくあなたをこのままにはしておけないわ」

彼女は綾波レイみたいな声で抑揚なく呟いた。

( ゚∀゚)o彡°「このままって……?」


8 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:13:52.38 ID:fTW5c3vp0
4

ヽゝ゚ ‐゚ν「あなたはいま生霊のような、ゾンビのような状態。私はともかく、
他の誰かがあなたを見たら大変なことになる。どうすれば成仏できるのか、問
題の解決の糸口が見つかるまで力をかしてあげる」

こうして二人は行動をともにすることになった。信じたわけではないが記憶が混
乱しているジョルジュには他に手はなかった。

ヽゝ゚ ‐゚ν「とりあえずこれで顔をかくして」

( ゚∀゚)o彡°「これって……包帯?」

ヽゝ゚ ‐゚ν「ええ。美少女が裸体に巻いていたら萌えな包帯よ」

なあ、その説明いるのか?

( ゚∀゚)o彡°「こんなもの顔に巻いてたら余計怪しくないか?」

ヽゝ゚ ‐゚ν「いいえ、巻いてないほうが怪しいわ」

それは人相がですか。

10 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:21:55.26 ID:fTW5c3vp0
5

( ゚∀゚)o彡°「そういえば名前なんて言うんだ?」

ヽゝ゚ ‐゚ν「ぁゃなみよ」

( ゚∀゚)o彡°「なるほど。だから出てくるアイテムが包帯なわけね、い、い
やなんでもないこっち話(メタ的に)。じぁあオレも自己紹介するぜ。曲がったことが
大嫌い、元気いっぱい、弱いものの味方、ジョルジュだぜ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「なるほど変態さんね」

( ゚∀゚)o彡°「おめーいま何を聞いてた!」

ヽゝ゚ ‐゚ν「アイポッドで初音ミクを」

( ゚∀゚)o彡°「らめぇぇぇぇちゃんと聞いてぇぇぇぇぇ」

それから二人は移動を開始した。 (ちゃんと包帯は巻いた)
どこを行こうとしているのか見当もつかないジョルジュだったが、不承不承
、彼女の後についていく。


11 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:25:51.87 ID:fTW5c3vp0
6

( ゚∀゚)o彡°「なあどこに向かっているのか教えてくれ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「教える必要はないわ。もうついたから」

そう言って彼女が足を止めて眼を向けたのは、古びた公園だ。

( ゚∀゚)o彡°「この公園でどうしようっていうんだ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「ここで少し考えましょう。人もあまりこないし」

( ゚∀゚)o彡°「それなら、ぁゃなみん家でもいいだろ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「馬鹿言わないで、そんな顔に包帯をまいた不審な男を家にはあげさせられないわ」

( ゚∀゚)o彡°「おんめーが巻けいうたんじゃろがい!


13 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:33:08.01 ID:fTW5c3vp0
7

その公園は不思議と懐かしい感じがした。
昔よくきてたような気さえし、記憶が戻ってくるかと思いきや、やはり判然としない。
変な感覚にとらわれながらジョルジュはおもむろにブランコの片方に腰を乗せた。
思い切りブランコをこぎはじめるジョルジュ。
そして刹那、彼がとった行動とは!?

ヽゝ゚ ‐゚ν「なにしてるの」

( ゚∀゚)o彡°「おっぱい、おっぱい。いや無性にこれがやりたくなったw」

加速をつけて腕を振ってする『それ』はとても気持ちがよかった。
血がさわいで仕方がなかった。
彼のキャラの性がそうさせたのだった。
見るとずっと無表情だったぁゃなみが笑っていた。
僅かに眼を細めただけの些細な変化だったがジョルジュはそれを見逃さなかった。
ちょっと嬉しい。

14 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:36:37.00 ID:fTW5c3vp0
8

やがてジョルジュとぁゃなみは今後のことを話しはじめたが、死人が蘇ったと
いう異常事態にいまいち解決策が見つけられない。

( ゚∀゚)o彡°「……なあぁゃなみ、なんでオレよみがえったと思う? それがわからなんだよな」

ヽゝ゚ ‐゚ν「さあ、思い残したことがあったんじゃない」

( ゚∀゚)o彡°「思い残したこと、か」

カラスが鳴いている。夕暮れが迫っていた。

( ゚∀゚)o彡°「ああ……このままどうなってしまうんだオレ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「あなたは死なないわ。私が守るもの」

( ゚∀゚)o彡°「ちょwwwオレもう死んでるから」

ぁゃなみのいまの台詞どこかで聞いたようなことがあるのは気のせいだろう。
しばらく惰性で揺れるブランコの音だけが赤色の中で鳴り響く。

15 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:40:42.45 ID:fTW5c3vp0
9

( ゚∀゚)o彡°「もう夜も近いしオレのことはいいからぁゃなみ帰ったら」

ヽゝ゚ ‐゚ν「いえいいの」

私の代わりはいるものとかいうのかと期待していたが言ってくれなかった。
チキショー。
そのときだ、公園の入り口にひとりの男が通りかかり、躊躇いがちに近寄ってきた。

(,,゚Д゚)「その姿……? そんな……いやまさか」

驚いている彼には見覚えがあった。小中と同級生だったギコ。
茫洋としている記憶が少し鮮明さを帯びはじめる。

16 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:42:45.01 ID:fTW5c3vp0
10

ヽゝ゚ ‐゚ν「駄目っ」

( ゚∀゚)o彡°「え!」

いきなりぁゃなみがジョルジュの手をとり強引に走り出した。

( ゚∀゚)o彡°「ちょ、ちょっと」

ヽゝ゚ ‐゚ν「いいからっ」

どれくらい走っただろう、気づくと二人は暗い路地裏に逃げ込んでいた。

( ;゚∀゚)o彡°「ど、どうして、はあはあ」

ヽゝ゚ ‐゚ν「決まってるわ。死人が生きてるところ見られたらまずいでしょ」

( ;゚∀゚)o彡°「でも包帯まいてるしなんとかごまかせたと思うけど」

19 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:50:47.71 ID:fTW5c3vp0
11

ヽゝ゚ ‐゚ν「いいえ危険だわ」

彼女は即座に言い返す。
ジョルジュは息を整え、改めて真剣な表情で口を開いた。

( ゚∀゚)o彡°「もうやめないかぁゃなみ……」

ヽゝ゚ ‐゚ν「なに?」

( ゚∀゚)o彡°「さっきの友達のリアクションでわかったんだ。あれは死人に
出会った顔じゃない。きっとオレは死んでなんかないんだろう。記憶もはっき
りしてきたから言える。今日あの道端を確かにオレは歩いてた。そして何かが
起きた」

ヽゝ゚ ‐゚ν「……」

( ゚∀゚)o彡°「人目をさけなければならなかったのはオレじゃない。本当は
、ぁゃなみなんじゃないのか」

ヽゝ゚ ‐゚ν「……」

( ゚∀゚)o彡°「どうしてオレを巻き込んだのかわからない。だけど……なん
となくだけど思ったことがひとつある」

ヽゝ゚ ‐゚ν「言ってみて」

21 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:53:00.95 ID:fTW5c3vp0
12

( ゚∀゚)o彡°「生き返ってきたのはぁゃなみなんじゃないかって。じゃない
と死んでないオレを死んでるなんて嘘をつけた発想が説明できない」

どれくらいの沈黙が流れただろう。
一瞬のようでも永遠のようにも感じられた。

ヽゝ゚ ‐゚ν「あーあ。ばれちゃった」

いつも無表情な彼女が泣き笑いのような複雑な顔を見せた。

( ゚∀゚)o彡°「え」

ヽゝ゚ ‐゚ν「そう私は蘇ったの。それが知られてしまうまでという条件つきで。
残念だけどゲームオーバーのようね。でも楽しかったわ。嘘をつくのは心苦し
かったけれどその甲斐もあった」

( ゚∀゚)o彡°「……」

23 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:54:45.48 ID:fTW5c3vp0
13

ヽゝ゚ ‐゚ν「あなたを巻き込んだのは確か。でも二人でここにきたのは決して
人目を避けたかったからじゃないわ」

( ゚∀゚)o彡°「なんで……」

ヽゝ゚ ‐゚ν「あなたと二人きりでいたかったから、それが理由」

( ゚∀゚)o彡°「ぁゃなみ、君はだれなんだ……なぜオレとこんなことを」

ヽゝ゚ ‐゚ν「……それじゃあ時間だわ、さようなら」

刹那、腕をのばしたジョルジュを置き去りにしてぁゃなみは霞のように姿を消
した。黄昏時に、ブランコの軋む音だけが切なげにないていた。

25 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 20:58:34.44 ID:fTW5c3vp0
14

呆然と立ち尽くすジョルジュを呼びかける声がある。
ギコだ。

(,,゚Д゚)「やっぱりジョルジュだ。さっきは驚いたぜ」

( ゚∀゚)o彡°「なんで驚くんだよ……オレは死んでないぜ」

(,,゚Д゚)「なにいってんだおまえ。さっきの子のことだよ、一緒にいたろ」

( ゚∀゚)o彡°「ああ、ぁゃなみのことか……彼女なら……」

(,,゚Д゚)「さっきの子さ、れい子に似てたよな。驚いたぜ」

( ゚∀゚)o彡°「れい子? 誰だそれ」

(,,゚Д゚)「おまえ覚えてないのかよ」

( ゚∀゚)o彡°「え?」

27 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 21:01:11.32 ID:fTW5c3vp0
15

(,,゚Д゚)「昔さ中学のころ同級生だったろ。目立たなかったから印象がうすいのは仕方ないけど」

( ゚∀゚)o彡°「……」

(,,゚Д゚)「そう言えばあいつがおまえのこと好きって噂よくきいたな。あんな
クールな性格だから告白なんてしなかっただろうけど」

( ゚∀゚)o彡°「その子どうなった!」

(,,゚Д゚)「なんだよ急に食いついて。おまえ……本当に覚えてないのか。死んだろ。交通事故で」

( ゚∀゚)o彡°「それって……ここからちょっといった道端でか」

(,,゚Д゚)「なんだ覚えてるじゃないか」

そのあともギコはずっと何かを話していたがジョルジュの耳にはまったく入らなかった。

29 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 21:02:57.10 ID:fTW5c3vp0
ラスト

家に帰った後、ひさしぶりにジョルジュは古びた卒業アルバムを押入れから
引っ張り出して、開いてみる。

そこで、また彼女に出会えた。
今日見た姿より幼く、印象は少し違ったけれど、まちがいなくぁゃなみだった。
今日のぁゃなみとの会話が、意味もなく頭に浮ぶ。

( ゚∀゚)o彡°「……なあぁゃなみ、なんでオレよみがえったと思う? それがわからなんだよな」

ヽゝ゚ ‐゚ν「さあ、思い残したことがあったんじゃない」

彼女のことは理解できない。
ただ心が何かを理解して、ひとすじ涙が頬を伝った。

( ゚∀゚)o彡°「ぐすっ……なんか今度はオレに思い残しができちまったな。こんどは
オレがそっちに会いにいくから待ってろよ」

こんど墓参りにいってみようとジョルジュは思う。
そこでまたぁゃなみに会えるといいなと願いながら。

( ゚∀゚)o彡°はお墓行きのようです おしまい

31 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票投稿日:2008/12/09(火) 21:03:36.31 ID:fTW5c3vp0
読んでくれた人ありがとう





  
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