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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:19:55.02 ID:Uk7kMBMO0







第一話【この国は死んだ】

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:19:55.02 ID:Uk7kMBMO0







第一話【この国は死んだ】

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:21:33.44 ID:Uk7kMBMO0
(;^ω^)「やばいおやばいおやばいお!!」


月曜日の1時限目は保健体育だ。
しかも既に10回遅刻で授業を欠席している。
たしかあと1回欠席で単位が取れない。
保健体育で留年なんてマジで笑えん。

僕は制服に袖を通しながら階段を駆け降りた。


(´・ω・`)「やあブーン。まだ家にいたのか」


父親がテレビを見ながら朝食を食べている。


『……一家殺害事件の犯人の少年は……』

(´・ω・`)「受験勉強しろって言われただけで家族皆殺しだってよ。まったく、この……」

(;^ω^)「いってきますお!!」


父の言葉を聞き流す。
僕は玄関の鍵も閉めず、駅へと走った。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:24:08.92 ID:Uk7kMBMO0
『ドアが閉まります。駆け込み乗車は危険ですのでお止めください』

学校まで約1時間で、1時限目が欠席扱いになるのが9時から。
9時を過ぎるということはつまり僕の留年を意味する。


(;^ω^)(頼むお。急いでくれお)

『えーまもなく三河島ー三河島ー』


(;^ω^)(こんな駅止まらなくていいからマジで急いでくれお)


電車がだんだんスピードを落としていく。
その時だった。


(;^ω^)「うおおっ!?」


電車が何かに引っかかったように揺れ、急停車した。
これはもしかしたらもしかすると……

『御乗車のお客様にお知らせします。ただ今人身事故が発生したため緊急停止しました。運転再開までかなりの……』

車内にため息と罵声が飛んだ。
運が悪いのか良いのか。
引かれた人には悪いけど、これで遅延証明書を出せば欠席にはならずに済んだぞ。
留年はなんとか免れた。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:25:49.93 ID:Uk7kMBMO0
( ^ω^)「おいすー」

('A`)「ようブーン。おまえと一緒に高3に上がれなくて残念だぜ」


クラスメイトのドクオだ。
僕が留年するものだと思ってか、にやついている。
実に不快な顔だ。


( ^ω^)「これを見るお」


僕は遅延証明書をひらつかせた。


('A`)「なんだよつまらん」

( ^ω^)「ところで次の授業はなんだお」

(,,゚Д゚)「数Cだな」

(*゚ー゚)「あ、ブーン来てたの?」


同じくクラスメイトのギコとしぃ。
いつも一緒にいるが、本人たち曰く仲は悪いらしい。
まあ正直どうでもいい。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:27:10.70 ID:Uk7kMBMO0
(*゚ー゚)「これ借りてた化学のノート。見やすかったわ。ありがと」

(,,゚Д゚)「おいブーン。しぃに貸すくらいなら俺に貸せよ」

( ^ω^)「男は500円だお」

(#,,゚Д゚)「ファック」

(*゚ー゚)「まあ下品。ノートとらないあなたが悪いのよ」

(#,,゚Д゚)「てめぇもだろうがクソマンコ」

(*゚ー゚)「クソチンコに言われたくないわ」

(#,,゚Д゚)「貧乳」

(*゚ー゚)「包茎」


('A`)「親友の俺にはタダで貸してくれるよな?」

( ^ω^)「ドクオはキモいから1000円だお」

(#'A`)「……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:28:37.94 ID:Uk7kMBMO0
チャイムが鳴って、僕らは席へ着いた。
ギコとしぃはまだ痴話喧嘩を続けている。
そういえば奴らは席まで隣同士だったのか。


ξ゚⊿゚)ξ「来るのがおそーい」


なにやら硬いものでで頭を叩かれた。


(;^ω^)「痛いお」


青チャートを片手に僕を睨み付ける女子。
ツンだ。


ξ゚⊿゚)ξ「あと一回遅刻で単位取れないのよ?」

( ^ω^)「心配してくれてるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「能天気なあんたがムカつくだけよ」


ツンがもう一度腕を振り上げた。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:30:00.55 ID:Uk7kMBMO0
(;^ω^)「冗談だお。痛いからやめるお。どうせ人身事故で遅れたんだし、結果オーライだお」

ξ゚⊿゚)ξ「知ってるわよ。ホームから人が突き落とされたらしいわ」

( ^ω^)「そうなのかお? なんで知ってるんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「携帯のニュースで読んだわ」


ツンはそう言って携帯を読み上げた。


ξ゚⊿゚)ξ「『男性ホームから突き落とされ死亡。犯人は17歳の少年』だって」

( ^ω^)「まじかお」

ξ゚⊿゚)ξ「まったく、今の日本はどうかしてるわ」


ツンはため息をついた。


( ´∀`)「楽しい楽しい数Cの始まりモナ。そこの2人、静かにするモナ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:32:03.64 ID:Uk7kMBMO0
~~~~~~


(#゚∀゚)「花風紊れて花神啼き、天風紊れて天魔嗤う、花天狂骨!!」

(#´_ゝ`)「万象一切灰燼と為せ、流刃若火!!」


放課後、箒でチャンバラをするジョルジュと兄者を横目に、僕は帰る準備をしていた。


(´<_` )「おい兄者、待ってるんだから遊んでないで掃除しろ」

( ´_ゝ`)「いいから弟者、おまえも参加しろ」

(´<_` )「ガキじゃあるまいし」

( ゚∀゚)「お、そうだブーン。今日ドクオんちで勉強してかね?」

( ^ω^)「いい案だお」


ドクオの家は金持ちだから、部屋が広いから集まって勉強するのに最適なのだ。


(´<_` )「俺たちも行ってもいいか? ドクオの家を一度見てみたいんだ」

( ^ω^)「大丈夫かお、ジョルジュ?」

( ゚∀゚)「いいんじゃん? 4人ぐらい入れるだろ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:33:32.06 ID:Uk7kMBMO0
~~~~~~


(´<_` )「テレビでかっ! 駅の看板かよ!」

('A`)「おい……」

( ´_ゝ`)「こ、これは……まさかPS3?!」

('A`)「おい……」

( ゚∀゚)「ちょっとトイレ借りるわ」

(#'A`)「おい!」

ドクオが部屋の入口に立っている。

(#'A`)「なんで俺の部屋にてめえらがいるんだよ!!」

( ^ω^)「ドクオ、勉強してるんだから静かにしてくれお」

( ´_ゝ`)「メタギア4やろうぜ」

J( 'ー`)し「みんな、飲み物は麦茶でいいかしら?」

(´<_` )「あざーす」

( ゚∀゚)「おい、トイレ詰まったぞ」

('A`)「……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:34:46.23 ID:Uk7kMBMO0
('A`)「今日はギコは来てないのか?」


ドクオがベッドに腰かけ、単語帳を手に取りながら言った。
僕と弟者はテーブルでノートを開き、ジョルジュはいつの間にか兄者とゲームを始めていた。


(´<_` )「あいつは今日は塾だろ」

( ^ω^)「たしかしぃも一緒だったお」

('A`)「どこまでシンクロしてんだよあいつら」

( ^ω^)「絶対できてるお」

('A`)「本人たちは否定してるがな」



('A`)「そういや、おまえとツンとはどうなんだ?」


思わず麦茶を噴き出しそうになった。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:36:06.36 ID:Uk7kMBMO0
(;^ω^)「ど、どういう意味だお?」

('A`)「ん? おまえら付き合ってるんだろ?」

(´<_` )「たしかによく一緒にいるな」


んなわけあるか。
ツンと付き合うだなんて死を意味している。

(;^ω^)「ただの幼なじみだお」

('A`)「あれ? じゃあジョルジュの嘘か」


あのおっぱい星人め。
僕はスマブラに夢中になっているジョルジュを睨んだ。



('A`)「あーあ。俺にも女友達がきねえかなー。できれば黒髪ロングの巨乳で」

(´<_` )「うちの姉ならやるが」

('A`)「あれはいらねえ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:38:29.27 ID:Uk7kMBMO0
( ^ω^)「おじゃましましたおー」

(´<_` )「ありがとうございました」

J( 'ー`)し「またいつでも来てね」

('A`)「もう来なくていいから」




( ´_ゝ`)「おー冷えるな」


辺りはもう真っ暗だ。
天気予報だと夜は雪だそうだ。
僕らは駅のホームで電車を待った。


( ゚∀゚)「ドクオのカーチャンいい人だよなー」

( ´_ゝ`)「うちの母親と交換したいくらいだな」

(´<_` )「ああ、あんなのと一緒にいたら命がいくつあっても足りん」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:39:48.87 ID:Uk7kMBMO0
ホームに電車が入ってくる。


( ^ω^)「そういえば今日、人身事故に遭遇したお」

(;゚∀゚)「マジで? 見た?」

( ^ω^)「いや、見てないお」


金曜日だからか少し混んでいる。
僕らは電車に乗り込んだ。


( ´_ゝ`)「電車に引かれるとか嫌な死に方だな。ぐちゃぐちゃになるんだろ?」

(´<_` )「しっかし迷惑なもんだな。何万人って人数に支障がでるもんな」

「迷惑ねー」

( ゚∀゚)「え?」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:41:30.49 ID:Uk7kMBMO0
見ると、知らない男がニヤつきながらこちらを見ていた。


从 ゚∀从「おまえら、VIP高校の生徒か? たしかあそこは進学校だったな」


見るからに頭のイッた感じの人だ。
男のようだが中性的な顔立ち。
その金髪は腰ぐらいまでの長さがある。


(´<_` )「なんかようですか?」

从 ゚∀从「いやぁ別に」


男は笑って、手に持っていた酒を口に含んだ。
やけに癪に障る笑い方だ。


( ゚∀゚)「関わらない方が良さそうだぜ。車両を移ろう」

从 ゚∀从「まあ待てって」


男が僕の肩を掴んだ。
酒の臭いがひどい。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:43:16.19 ID:Uk7kMBMO0
从 ゚∀从「おまえ、この国をどう思う?」


めんどくさいな。
こういうのは適当に受けごたえして早くどっかに行ってもらうに限る。
僕は学校でのツンの言葉を思い出した。


( ^ω^)「どうかしてるんじゃないですかお」

从 ゚∀从「どうかしてるか。惜しいな」

从 ゚∀从「おまえ、将来の夢は?」

( ^ω^)「医者ですお」

从 ゚∀从「へぇ」


男はなぜか嬉しそうにしている。


从 ゚∀从「この国はな、死んだんだ」

( ^ω^)「?」

从 ゚∀从「おまえならそのうち解る時が来るかもな。ま、頑張って生きろや」


男は酒を飲み干し、笑いながら車両を移っていった。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:44:57.29 ID:Uk7kMBMO0
( ´_ゝ`)「なんだったんだ」

(´<_` )「ただのキチガイさ。気にするな」

( ゚∀゚)「ブーン、やけに気に入られてたな」

( ^ω^)「別に嬉しくもなんともないお」


まあ世の中にはいろんな人がいるってことで。
僕は電車を降り、みんなと別れた。



~~~~~~



( ^ω^)「ただいまだお」


父親はまだ帰ってきてないようだ。
僕はベッドに腰掛け、テレビをつけた。
今日の人身事故のニュースだ。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/12(木) 23:46:34.75 ID:Uk7kMBMO0
『「誰でもよかった」などと供述しており……』


誰でもいいからホームに突き落とすとか。
ほんと、日本も恐ろしい国になったものだ。

ノートパソコンを開き、いつもどおりVIPを開く。


( ^ω^)「最近おもしろいスレも少ないお」


よく見ると、やけに『日 本 終 わ っ た な』というスレが多い。
また乱立だろうか。
僕はその中で一番伸びている一つを開いた。


1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/06(金) 20:31:13.26 ID:nkoRAt0k0
この国は死んだ



ちょうどその時、テレビが首相暗殺の臨時ニュースを読み上げたところだった。





  
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